【カンボジア事業
8月22日】
インストラクターへの本事業最後の研修は、インストラクターの心得とOSCE (オスキー)の実践でした。
医療に関する知識や技能・コミュニケーション能力や態度を客観的に評価する「OSCE」は
「Objective Structured Clinical Examination」の略で、客観的臨床能力試験とも呼ばれています。
この評価方法を紹介し、カンボジアの状況に合った形で少し実践してみました。
何となくは伝わったようですが、渡部先生が伝えたかった真髄がインストラクターたちに届いたかはわかりません。
最終の研修ということで、保健局から、急きょ、今後新たにインストラクターとして育成したいメンバーが加えられたため、OSCEの手法や評価というより、題材でみせた観察や固定について、これまでの研修で教えてきた細かな手技の部分の質問が相次いでいました。


これは調整者としての反省部分です。
こちらから研修の意図を伝えたつもりだったけど、カウンターパートであるバッタンバン保健局に伝わっていなかったこと、保健局側もこちらに確認しないまま勝手にメンバーを加えて招集していたことが原因です。
コミュニケーションがしっかり取れていないことが、研修の最後に結果として出てきました。
研修はこれで終了です。
あとは育成したインストラクターたちに託すしかありません。


病院での日々の業務だけで忙しいインストラクターたちですが、地域医療の発展のため、そして何より救える命を救うため、医師、看護師のレベル向上のために研修を実施していかなければいけません。
大変なことだとは思いますが、私たちはこれまで届けてきた知識や技術、資機材を通じ、日本からエールを送ることしかできません。
命を守る現場で最前線にいる皆さんを信じ、これからの発展を祈りつつ、ずっと見守り続けていきます。
