ザンビア農村開発支援活動について

2002年、ザンビアは大規模な干ばつに襲われました
住民は飢餓に苦しみ、来年まくために取っておかねばならない、トウモロコシの種まで食べ尽くしてしまいました

以来、干ばつに強い村作りのために、TICOは”WAHEパッケージ”という国際協力の方法を提唱・実践しています。

ンゴンベ地区民生改善事業

 1997年、ザンビア首都ルサカ市に多数存在するコンパウンド(未計画居住地/貧困地区)の1つであるンゴンベ地区で栄養失調児を持つ母親への栄養・衛生改善教室を開催したところから始まったプロジェクトです。今日では、自立運営のためのビジネス活動として、バザーの参加や日用品の販売もおこなっており、ザンビア人スタッフのみで運営できる組織にまでなりました。TICOのプロジェクトでは一番古い事業です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

干ばつに強い村作り(WAHE パッケージ)

 2002年、サハラ砂漠以南のアフリカ地域一帯は大規模な干ばつに見まわれ、1200万人もの人々が飢えに苦しみました。同年10月から半年間、TICOは南部州を中心に飢餓対策緊急援助を行いましたが、「緊急援助の限界」と「農村における根本的対策が必要」ということを実感しました。
 そこから、WAHE:Water(水)、Agriculture(農業)、Health(保健医療)、Education(教育)の4つのキーワードを中心に、持続可能で干ばつに強い農村を作ろうというコンセプトのもと、農村開発支援活動を展開しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

農村部保健医療改善事業(モンボシ地区)
 農村部では医療機関が十分に整備されていないため、保健医療へのアクセスが容易ではありません。そういった地域のこどもとお母さんの健康を守るためのプロジェクトです。
プライマリーヘルスケア事業(2007年8月〜2010年5月)
妊産婦ケア事業(2010年10月〜2013年9月)
地域力強化事業(2014年4月〜)

TICO奨学金支援(モンボシ地区)
 モンボシ小中学校の小学校(1年生~7年生)は授業料が無料ですが、8年生からは有料になるために進学をあきらめざるを得ない生徒がいます。一方で、学校側にとっても、授業料は大切な収入源の一つであり、支払いが滞ると学校の運営に支障をきたすという課題があります。
 そこで、学校側の資料や保護者との面談を通じ奨学生を選出し、学資を支援しています。いずれの生徒も、学業成績が良好にもかかわらず、両親・片親を失くしていたり、家庭環境、経済事情に困難を抱えています。 詳しくはこちらの記事をご覧ください。
<実績> 2013年度10名、2014年度30名

住民主導村落開発小規模支援事業(モンボシ地区)
 地域住民が主体となって実施していく事業を「ザンビア募金」の寄付を使って、小規模ながら地域の発展に貢献できるような支援を実施しています。
 2013年度は、コミュニティスクールの教材支援、家畜約浴槽ディップタンク建設そして改良換気型トイレの建設を支援しました。2014年度も地域の要望に対し支援していきます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

コミュニティースクール支援(モンボシ地区)
 干ばつに強い村の未来を担う子供たちの教育は、大変重要です。しかし、公立学校の数は限られており、定員オーバーで学校に通えない子供たちがたくさんいます。
 そこで地域の親たちは自分たちでコミュニティースクールを立ち上げますが、国からの支援はなく、資金もないため、教室・トイレ・黒板・机/椅子などの学校設備は、粗末で不足していることが多いのが現状です。TICOは農村地域の教育現場の改善を目指し、コミュニティースクールのハード面での支援を行っています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

※2012年11月28日の引渡式をもって事業を終了します。ご支援、ありがとうございました。

農村開発ローン(チペンビ地区)
 途上国でのベンチャーキャピタル事業。チペンビ地区在住の農民グループに対して、彼ら自身が考え出した小規模起業を支援するため、事業資金を日本の支援者から募り、無担保・無利子で貸し付け、事業に必要な技術や知識の習得のための研修指導を行ないます。
 2011年6月現在までに、養鶏・タックショップ(日用品)・幼稚園整備・足踏みポンプ・古着の販売などの24事業18グループにローンを締結。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

※過去の事業評価から、2012年4月をもって一旦事業を終了します。ご支援、ありがとうございました。

アグロフォレストリー事業(チペンビ地区)
 ザンビアでは、化学肥料の多用による地力の低下が、大きな問題となっています。また、貧困農家は化学肥料を買うお金がなく、農作物の収量が低くなってしまうという問題もあります。
 そこでTICOはチペンビ農業短期大学と連携し、有用樹木や窒素固定を行うマメ科植物を植えることで地力の回復を図ることから始めました。単一作物偏重回避と食の多様化を推進するため、輪作も進めています。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

※現在は活動を休止しています。

家畜薬浴槽リサイクル活用(チペンビ地区)
 家畜はザンビア人にとっては、非常に大切な財産です。部族によっては、多くの牛を結納として用意しないと結婚も出来ません。その牛にとって致命的なのは、ダニが媒介するコリドー病などの病気です。チペンビでも数年前に大流行して、多くの牛が失われました。
 TICOではヨーロッパの援助で作られたものの、長年使用されていなかった牛の薬浴槽を、現地の農業省の獣医さんたちの指導のもと、地域の牛所有農家と共に修理して再活用し、家畜の疫病を防いでいます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

※現在は自立運営しています。

姉妹団体SCDP(Sustainable Community Development Program)による救急事業

 首都のルサカ市は、ザンビアいちばんの都会であるため、交通事故、強盗などの犯罪も多く命に関わる事態が頻繁に発生します。特に交通事故は、死亡原因第3位となっています。しかし、けが人を病院まで運ぶには、富裕層向けの高級な救急サービスはあるものの、通常はタクシーや知人の車などの車両を使用するしかありません。そのため応急処置もままならないまま死亡してしまうケースも多くありました。
 TICOは、そのような状況を改善するために、現地NGOで姉妹団体のSCDPを支援し、救急車や無線網を配備し、救急隊員の養成を行いました。現在は運営資金の確保など課題も多くありますが、ザンビア人スタッフによって自立運営されつつあります。救急救助活動も板につき、住民にも受け入れられてきています。月曜深夜には、彼らの活動を取り上げた番組が毎週テレビで放映されています。

日本政府関係者も視察にいらっしゃいました!(2010年3月24日)

日本政府関係者も視察にいらっしゃいました!
(2010年3月24日)

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