【カンボジア事業 救急医療支援@バッタンバン 高松市提案JICA事業】5/26

【カンボジア🇰🇭事業】2025年5月26日

小児科の回診でのこと。

高礒先生の経験だとすぐ輸血…という女児。シェムリアップの病院から帰ったばかりで、また貧血の症状で入院しました。@

サンパオルン病院では輸血できないので、昨日の血液検査の結果から、ここの医師もすぐシェムリアップに行った方がいいと判断して説明したそうです。しかし、経済的な理由から家族はそれを拒み、もし最悪の状況になっても、それを受け入れる覚悟はできている…と言われたそうで… それ以上のことは言えない…と。

基礎疾患もあり、おそらく一度の輸血で解決するケースではないようです。

聞くと、7人の子がいる母親は離婚して日雇いの仕事は日給5ドル。子どもが入院しているから今は働けなくて収入ゼロ。前回状態が悪くなった時は女児を乗り合いタクシーでシェムリアップまで連れて行ったそうだけど、往復で50ドルかかったと言っていました。

新しい小児の患者がウォークイン。

4日前から腹痛で薬局の薬でよくならないので連れてきたと。お母さんは子どもを連れてタイに出稼ぎに行っていますが、タイの病院ではお金がないと診てもらえないので、戻って公立病院に連れてきたそうです。

診断は虫垂炎。小児外科がないので抗生剤で散らす方針だそうです。

今朝は回診前に救急車の資機材チェックをしました。数年前とは大幅に違い、最低限の資機材が揃っていたのは明るい話です。

各面で良くなっているのが目に見えるけど、苦しむ子どもやその家族の状況は簡単には変わりません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次