【カンボジア事業】
来日研修14日目
高松南消防署での最後の研修日です。
まだ同乗実習ができていない人が2人残されています。
暖かくなり、過ごしやすい土曜日…、こういう日は体調を崩す人も少なく搬送が少ないそうですが、それにしても朝8時過ぎからスタンバイしていますが、昼を過ぎても静かでひとつも要請がないという、珍しい日でした。


待機中に救急隊員が自主練する様子の見学や講議を受けながら、ひたすら待つ一日でした。
研修16日目は休日で、広島の資料館や原爆ドームに行ってみたいという要望があったので、研修ではありませんが、全員参加のプライベート日帰り旅行を予定しています。
今回のメンバーの中にアメリカに研修に行った人がいます。研修の中で原爆を落とした飛行機「エノラ・ゲイ」を視察し、その時に「当時日本は強くて、あのままならもっと多くの犠牲者が世界に出たからそれを止めるために原爆を投下した」と説明されたそうです。その話を聞き、それは米国が原爆投下を正当化するために使うロジックで…と私なりの意見を述べましたが、きちんと説明を受けてほしいと考え、政治学や平和学を教える大学教員に、高松消防での待ち時間に話をしてもらうことにしました。
話が始まった途端、本日一回目の出動要請があり、救急車に乗り込んだので、どんな話だったか不明ですが、皆さんわかりやすく納得できたと言っていました。


実はタイの映画で、日本兵がタイ人女性と恋に落ち、その後その女性をおいて帰国して、その女性は不幸に…という内容のまのがあったそうで、アジアでヒットしたそうです。それを観たら、日本人に対して憎悪を抱くものだそうで、少なからず良い印象は持っていなかったそうです。
日本人の中にも他国に対して偏った印象を持つ人もいますが、それと同様ではないでしょうか。歴史を知り、その国の人たちと直接触れ合うと、印象が変わってきます。
あと一人、もう時間的に諦めなければと思った瞬間、同乗実習の機会が巡り、これで全員体験する事ができました。