【カンボジア事業 救急医療支援@バッタンバン 高松市提案JICA事業】3/18

【カンボジア事業】🇰🇭来日研修8日目

高松南消防署での研修でした。

午前中は市民に向け無料で定期的に実施している講習を見学し、午後からは救急車の同乗実習、待機者には集団救急の講義を行いました。

市民向け講座の実施方法、内容は、今後のカンボジアでの心肺蘇生法普及に大きな影響を与えるものでした。

今カンボジアでは胸骨圧迫(心臓マッサージ)をすると、それが原因で死亡したと訴訟になることがあります。少なくない話です。

そのため、医療従事者の一部(あるいは多く)は心肺停止の患者を前にしてもすぐに胸骨圧迫せず、まず保身のため、モニターで死亡を確認し、それを写真に撮ってから救命措置にうつるそうです。当然、時間の経過とともに救命率は下がるし、命が助かったとしても何らかの問題が残ることになります。

いち早い救命措置が重要だと、日本人は誰もが理解していますが、それはなぜですか?と聞かれましたが… なぜなんでしょう?

胸骨圧迫の市民向けの講習が始まったのは今から100年ほど前、赤十字の活動が最初のようです。私自身も何度か学校や自治会で心肺蘇生法の研修に参加したことがありますが、AEDが普及したのは高円宮さまのテニス中の突然死からではないでしょうか。近年もスポーツ中に倒れた子どもの話がテレビで報道され、そのたびにいち早い救命措置の重要性が説かれています。

様々な要因が挙げられますが、カンボジアでも市民の間でその理解が進めば、医療従事者もすぐに胸骨圧迫を始められるし、逆にしなけれび、「なぜすぐに胸骨圧迫をしなかったんだ!」となる時がくるかもしれません。そして、医療従事者が到着するまでの間、市民が行うようになれば…

そうなるためにどうすれば…を最後に話し合いました。まずはポスターやSNSを活用して、少しずつ広めていきたい…理解が深まるまでには5年?10年かかるかもしれないけど、少しずつやります!と結んでくれました。

とても大切なことですので、今後も見守っていきたいです。

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