カンボジア事業 救急医療支援@バッタンバン州 高松市提案JICA事業 最終日

カンボジア🇰🇭最終日

バッタンバン州保健局での研修最終日、保健局長のスピーチ(要約)

▪️救急医療に関しては10年前から計画を考えてきたが、良い方法を思い付かず、TICOのように深く関わってくれる組織はなかった。でも、TICOの支援は期限があることを皆さん覚えていてほしい。そして、事業が終わったあと、自分たちで実施していく方法を考えておかなければならない。

▪️今のバッタンバンで実施されている救急の手技は、それが正しいかどうか、わからない。先輩から教わることが多いが、先輩たちのやり方が正しいかどうかがわからない。

TICOの研修を通して日本で実施している手技を学べるので、貴重な機会だと意識して欲しい。

▪️今回、日本での研修に行きたいと手を挙げた人が多かったようだが、本当にこれからバッタンバンの救急医療を進化させる人だけが選ばれることを伝えておきたい。申し訳ないが、例えば、年配者をを選んでも、これから何年インストラクターとして活動してくれるかどうかという点も検討させてもらう。

日本に行けなくても、頑張れる場所は多くある。日本に行った人たちも、他者のサポートなしでは、うまく仕事をすることができない。なので、みんなで頑張ろう。TICOの事業が終わっても自分たちで継続できるように!

▪️今まで勘違いしている人がいるかもしれないが、TICOは金銭的な支援を目的としていない。技術支援だけでとてもありがたいし、我々の事情でTICOに負担をかけることは無茶な話だ。

▪️TICOは、医療従事者向けの研修以外にも、一般人向けのファーストエイドの啓蒙活動を実施する。最近、赤十字がそのファーストエイド活動に参加することがわかって、その時は恥ずかしいと感じた。なぜなら、赤十字のスタッフはあくまでも一般人。だが、積極的に医療関係の活動に参加していて、みんなインストラクターとしての活動がうまくできている。日本では一般人でもAEDを使える人が多くいる。

一方で我々医療従事者はどうだろう?

これからは救急も応急処置法にも、もっと医療従事者らしい役割を担い、普及活動をしていこう。

▪️今までの救急医療の現場では、我々の手で、助けられたはずの命を多く失ってきたと思う。でも、被害者の家族はそれを知らずに、白衣を着ている我々を信じて、現場までやってきた救急車を見た瞬間にすごく喜んでくれる。時間がないから研修には行けないという人が多いが、時間は自分から作ることを忘れないで。ごまかすことをやめよう。

TICOは今「魚の釣り方」を教えてくれているから、しっかり学んで欲しい。

▪️最近、バッタンバンでインストラクターの育成事業が行われていることを他の州のリーダーに話したところ、ぜひ他県にもバッタンバンのインストラクターを派遣してほしいという依頼がたくさんきている。

▪️今後やりたい事は2つあり、①救急医療の人材を増やすこと、②医療の廃棄物の処理方法。

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