カンボジア事業 救急医療支援@バッタンバン州 高松市提案JICA事業

〜来日研修10日目〜

徳島県吉野川市にある、よしのがわ往診診療所が本日と明日の研修場所です。

院長の渡部先生が当事業の技術専門家ですが、Covidの影響もあり未だ渡航ができていません。

今回がバッタンバンの皆さんにとって初の渡部先生の講義となります。

設定した症例をもとに対応を考えながら進めていき、そのポイントを説明するという形で進行します。

終わった後、研修員たちはどれも実情にあった症例で大変勉強になった、渡部先生の経験を基に話してくださるので、わかりやすいし参考になると感想を述べていました。

途中、搬送されてきた心肺停止の方にどの程度まで胸骨圧迫を続けるのか?という質問がありました。渡部先生は30分は最低で、若い方なら1時間半くらい頑張った事もあると答えていました。カンボジアでは搬送に30分以上かかるのが常で、搬送中に胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)をしないので、到着した時にはすでに手の施しようがないケースがほとんどなのだそうです。

日本では心肺停止の人に誰かしらが胸骨圧迫をしたり、救急隊が搬送中にやってくれるので救命の確率は高くなります。

カンボジアでも、誰もが胸骨圧迫ができ、搬送中にもすることが当たり前になる日が早く来ることを願います。

ホテルに向かう車の中で、「Mindset -意識の持ち方、考え方が大事よね」と話しました。わかっていても、他人の意識はなかなか変えられません。

容易ではないけど、大切な人の命を救うためにも、インストラクターとして知識や技術、そしてその意識を伝え、拡げていただけたらと思います。

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