カンボジア事業 救急医療支援@バッタンバン州 高松市提案JICA事業

カンボジア事業 救急医療支援@バッタンバン州 高松市提案JICA事業

2022年9月にスタートしたこの事業には大きく分けて2つの事業があります。

一つ目は、カンボジアのバッタンバン州の医療従事者を対象にした救急医療の研修です。救急医療の技術向上のための研修を実施しながら、カンボジアの事情にあったテキストやトレーニングコースをつくり、カンボジア人自身で継続的に技術向上ができるような仕組みをつくることと、インストラクターとなる人材育成です。

もうひとつは、住民向けの応急処置法の普及です。

この事業では、応急処置についてイラストを多用してわかりやすく描いたハンドブックを作成し、ワークショップで住民に配布し、いざという時に自分たちでできることを正しく対処できるように知識を広げることを目的としています。

また救急車要請の電話番号一覧もハンドブックに掲載します。

カンボジアでは救急車を呼ぶための番号が統一されていないので、各病院に電話をして要請する必要があるため、電話番号を知らなければ呼べない、呼ぶのにいくらかかるかわからないからよほどでなければ呼ばない…というのが現状で、かなり状態が悪い人が搬送されるケースが多いです。

昨日も医師に聞き取りをしましたが、搬送されてくる人の中で、もう少し早ければ…とか、ちょっとした対処をしてくれていたら命が助かった、あるいは軽傷だったのに…というケースが多いので、住民の意識や知識を変えることも重要だと思うという声がありました。

何かが起きた時、咄嗟に近くの人がどう対処するか、そして躊躇せず救急車を呼べるかが、まず重要です。そして、搬送されたあと、医療従事者が適切に処置をして、救える命を救う…そうなるための事業を実施しています。

写真は高磯医師による、医師を対象にした研修(4月25日)の様子です。高磯医師は講義後すぐ帰国し、無事到着したと連絡いただきました。弾丸!3泊5日の出張ありがとうございました!

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