2012年 地球人カレッジ

2012.2.18 アフリカが私の人生を変えた〜3年間のアフリカ生活が教えてくれたこと〜
報告者:滝川 麻衣 TICOザンビア事務所 業務調整員
内容友人A:「今なにやってるの?」
滝川:「アフリカのOOって国で働いてるよ〜。」
友人A:「え?どこそこ?すごいね。大丈夫なの?」
これは、よくある会話の一部です。
ニュースを見ても、アフリカといえば飢餓や病気の話ばかりが目立ちます。確かに日本よりずっと食糧事情も医療事情もよくありません。じゃあ、そんなに辛いことばかりなのかといえば、実はそうでもないのでは・・・?
水がなかろうと電気がなかろうと、楽しく生活できるかは自分次第。3年間のアフリカ生活で出会った人々、経験したこと、明かりもテレビもない長い夜に考えたことなど、アフリカをもっと身近に感じていただけるよう、みなさんに体験談をお話したいと思います。
報告者履歴1980年石川県金沢市生まれ。
薬学部を卒業したものの、自分の進路に迷い続ける。2008年に青年海外協力隊で、感染症対策員としてタンザニアに派遣され、2年間活動する。
2010年11月よりTICOザンビアの業務調整員として従事し、アフリカでの生活を経て、やっと進むべき道が決まった31歳。
日時2012年2月18日 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.3.18 震災支援 今私たちにできること ~宮城県石巻市、震災支援活動の現場から~
報告者:菅野芳春さん 協力隊OV有志による震災支援の会 代表
内容東日本大震災から1年近くが過ぎ、私たちの中から震災の記憶が徐々に薄れようとしています。そこで、今回はもう一度震災について共に考える機会にしたいと思います。
宮城県石巻市渡波(わたのは)地区を中心に青年海外協力隊OBOGの有志が震災支援活動を行っています。第一部では、震災直後から被災地の現場に入り、一年間に渡って被災地の中で生活し、被災者と日々向き合う中で何を考え、どのような活動を行っ
てきたのか、また協力隊の経験がどのように生かされてきたのかについて現場からの報告を行います。震災かららちょうど1年が経ち、被災地の状況も変わりつつあります。第二部では、被災地の変化や課題、被災者のニーズの変化、それに対する支援のあり方を模索し、今私たち一人ひとりに何ができるかについて考え、東北に対する熱いメッセージを送りたいと思います。
報告者履歴
1964年生まれ、山形県尾花沢市出身
大学卒業後、大手精密機器メーカで分析・計測装置の開発・設計業務に従事
2005年 青年海外協力隊へ参加し、理数科教師としてガーナ共和国に派遣される
2009年 ガーナ支援交流協会を設立し、ガーナ支援を開始し、翌年ガーナ支援の一つとして沖縄小浜島
でサトウキビプロジェクトを開始
2011年 東日本大震災直後より宮城県石巻市で震災支援活動にあたる
日時2012年3月18日 15時~17時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.3.20 地域医療の新しい可能性 ~徳島県で国際協力と地域医療を両立する~
報告者:櫻井睦子 TICOザンビア事務所長、伏見繭子 TICO国内事務局員
内容徳島県より委託を受け、国際貢献を志す医師が徳島県に集まる仕組みを構築すべく、保健分野での国際協力と地域医療を組み合わせた魅力ある「受入プログラム」の開発を2011年8月から進め、この3月で事業を終了します。
医師不足や医師の偏在が全国的な問題となっていますが、私たちの暮らす徳島県もその例外ではありません。では、国際協力を志す医師が徳島に集まることは、地域医療にどのような意味をもたらすのでしょうか?一見全く別々の分野に見える「国際保健協力」と「地域医療」ですが、その間には多くの共通点もあるのです。調査内容の報告と、県内外の医療機関の事例やプログラムの紹介を交えながら、新しい地域医療の可能性について皆さんと一緒に考えたいと思います。
報告会後には、意見交換の場も予定していますので、よりよりプログラム開発のためにぜひみなさんの声をお聞かせください。国際保健協力や地域医療に関心をお持ちの医学生・医師のみなさんや「地域医療について考えたい!」という市民の方など、多数のご参加をお待ちしております。
日時2012年3月20日 15時~17時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
2012.4.22 世界と日本のエコビレッジ〜人と地球、共にハッピーになる暮らし方〜
報告者:佐野淳也さん グローバル・エコビレッジ・ネットワーク オセアニア&アジア 理事
内容低い環境負荷と高い幸福度の両立を目指すコミュニティ、エコビレッジ。90年代から欧米を中心に広まり、世界中でこうした新しいコミュニティづくりが見られます。日本でも、農山村タイプから都市でのコハウジング(共同生活)など、いろいろなエコビレッジが見られるようになりました。
その中でも、静岡県富士宮市にある農的共同体「木の花ファミリー」は、有機農業で自給自足し、80名の血縁を超える家族で暮らすユニークなエコビレッジ。経済もみんなで分かち合い、赤ちゃんからお年寄りまで安心して暮らせる小さな理想社会をつくっています。
木の花ファミリーの事例を中心に、世界と日本のエコビレッジ事例とその意義、可能性をご紹介します。そして、ポスト311の新しい社会づくりに向け、エコビレッジの活動から私たちが何を学べるか、みなさんと一緒に考えていければと思います。
報告者履歴1971年徳島市生まれ。日本福祉大学卒、一橋大学大学院修了(社会学修士)。
震災後の神戸でのNPOスタッフ、インド現地NGOでの1年間インターン、国際環境NGOスタッフ、徳島県上勝町でのまちづくり会社スタッフ、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授など経て、昨年5月より木の花ファミリーに移住。
地球サミット2012Japan運営委員。
日時2012年4月21日 9時~12時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.5.26 北朝鮮との向き合い方(訪朝報告)〜相対的に、合理的に、大局的に考えよう〜
報告者:饗場和彦さん 徳島大学総合科学部教授
内容金日成国家主席・生誕100年記念行事に参加するため、徳島訪朝団の一員として、4月12日~17日まで北朝鮮を訪問した饗場さん。
北朝鮮と日本はいまだ国交がなく、拉致・核兵器・ミサイルなどの問題もあり、日本人の北朝鮮に対するイメージは大変悪いのですが、実際行ってみるとどうなのでしょうか。私たちはどういう視点を持ち、どのような思考をすべきなのでしょうか。
反・北朝鮮でもない、親・北朝鮮でもない客観的な立場から、この国をめぐる問題を考えます。
報告者履歴滋賀県生まれ、読売新聞記者、ブラッドフォード大学(英国)、大阪大学大学院などを経て2000年から徳島大学総合科学部の講師、2007年から同教授。
専門は国際政治学、安全保障論、国際協力論。ボスニア、ルワンダ、アフガニスタンなど紛争地で調査をしつつ、平和構築の一環として選挙支援にも従事。
日時2012年5月26日 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.7.14 チェルノブイリに見る日本の過去と未来〜循環型調和の危機〜
報告者:宮崎信也さん 高野山真言宗・般若院住職
内容日本ペンクラブの視察団の一員として、4月中旬、会長の浅田次郎さんや中村敦夫さんらとチェルノブイリを訪れた宮崎さん。こどもの甲状腺がんの手術を手がける医師らへの聞き取りのため、キエフの国立放射線医学研究所も訪問されました。
チェルノブイリ原発事故から26年。事故は終息したのでしょうか。チェルノブイリの経験から学ぶことがあるのではないか、との思いで訪問した宮崎さん。そこで実感したこととは?
チェルノブイリ原発の現状から、日本の未来について考えたいと思います。
報告者履歴1956年徳島生まれ。
大谷大学大学院修士課程・文学修士。
高野山真言宗・般若院の住職を務める傍ら、多摩美術大学芸術人類学研究所客員研究員や四国大学非常勤講師、エフエムびざん「3Bの鉛筆」のパーソナリティーなど、多方面で活躍中。
編著書に「東方の知恵」「ブッダの方舟」など。
日時2012年7月14日 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.8.24 地域医療から国際保健へ
報告者:加藤琢真さん NPO法人GLOW代表
内容地域医療を志し医学の道に進む傍ら、国際協力との両立に果敢に取り組んできた加藤さん。学生時代にインドネシアでは売春婦とストリートチルドレンの支援団体を、ウガンダではエイズ孤児の支援団体を立ち上げ、国際協力活動に携わってきました。
日本の地域医療を支えながら国際保健協力を担うとは?その魅力についてお話いただきます。
また、TICOが2010年10月よりザンビアで実施している「安全な妊娠/出産支援事業」の中間調査を加藤さんに実施していただきましたので、その調査結果も合わせてご報告します。
報告者履歴1981年愛知生まれ。
慶應義塾大学医学部卒業。在学中に国際保健サークルeuphoriaを立ち上げ、インドネシアで支援活動を展開。5年時にはウガンダでエイズ孤児を支援するNGO PLASを設立。
佐久総合病院で初期研修を受けた後、慶應義塾大学小児科教室に入局。臨床に従事する傍ら、NPO法人GLOWを設立し、国際保健と日本の地域医療を担う人材育成に取り組む。
日時2012年8月24日 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.9.29 自由バンザイ・福島に誇りを
報告者:井下俊さん 日本イラク医療支援ネットワーク:JIM-NET 理事
内容「自由万歳」とは、明治維新の福島で生じた自由民権運動の動乱の際、農民たちが幟に掲げた言葉です。維新政府の圧政に苦しんでいた福島の農民たちは、中央支配を拒否し地方の独立を獲得しようと、「自由万歳」と叫んだのです。残念ながらその運動は鎮圧され、戦後の高度成長期にその精神は廃れてしまいました。
現在の日本、震災後の混沌とした政治状況や原発事故後の政府の対応、地域医療の崩壊などの問題は、この「自由万歳」の精神が廃れてしまった結果生じていると、井下さんは考えます。
「自由万歳」がもつ意味とその精神の大切さを、福島の問題と地域医療の問題を軸にお話いただきます。
報告者履歴1963年徳島生まれ、内科医。
1991年徳島大学医学部卒業。1999年から
は、断続的に海外医療支援(チモール、パレスチナ、パキスタン、コソボ、イラク)に従事。その合間に徳島県立病院やさくら診療所、福島県において地域医療に携わる。
日時2012年9月29日 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.10.8 カンボジア救急の現状〜救命への道〜
報告者:渡部豪 NPO法人TICO理事
内容TICOでは2007年からカンボジアにおける救急医療を支援しています。同国ではそれまで公的な救急搬送制度はなく、救急医療という概念がほとんどない状況でした。 また、地域の中でも火傷などに対する適切な応急手当が普及しておらず、手遅れになるケースもまだまだあります。
事故やケガなど緊急の際に、誰もが安心して適切な救急対応へアクセスできることを目指して5年。カンボジアの救急の現状を報告するともに、救急医療が救命に結びつくまでの道を皆さんと一緒に考えたいと思います。
報告者履歴1969年徳島生まれ、内科医。
1994年徳島大学医学部卒業後、厚生省と労働省(現厚生労働省)に勤務。徳島県保健福祉政策課、徳島保健所、徳島県立中央病院などでの勤務を経て、2003年よりさくら診療所で勤務を開始、現在に至る。
2004年TICOの理事に就任し、2009年からはTICOカンボジアで3年間展開した、救急事業のプロジェクトマネージャーを務める。現在はTICOカンボジア事業の統括者。
日時2012年10月6日 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.11.23 はじめてのザンビア 〜TICOユースザンビア訪問報告〜
報告者:小淵香織さん(滋賀医科大学医学部医学科3年) 
小淵香織さん(徳島大学医学部医学科4年)
内容2010年にTICOユースの活動を再開してから、2年が経ちました。徳島を拠点にTICOのイベントに参加したり、徳島の学生を集めて勉強会を開催したりしながら、ザンビアへの思いを温めてきました。そして今年の8月、念願叶いTICOユースのメンバーでザンビアの地を訪れることができました。徳島から TICOを通してザンビアに目を向け続けてきたつもりでいましたが、実際にザンビアを訪れたことで、新たな発見や刺激を沢山得ることができました。
今回私たちは、TICOが活動しているモンボシのヘルスポスト訪問や、ボランティアさんの住む村でのビレッジステイを中心に、一時ですが現地の方々と生活を共にすることができました。穏やかな村の暮らしの良い面はもちろん、その陰に潜むリスクなど、新たな発見の度に、嬉くなったり悲しくなっ たりしながら、日本にいるだけでは感じることのできない感情の変化を、次々に体験しました。
初めてザンビアを訪れた私たちが、現地で見聞きしたことや、感じたこと、そしてザンビアを好きになった理由を共有することで、より多くの方 に、ザンビアを身近に感じていただければと思っています。
日時2012年11月23日(金・祝) 13時~15時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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2012.12.15 村人と共に歩む 〜2012年TICOザンビア事業報告〜
報告者:瀬戸口千佳(TICOザンビア業務調整員)
内容
2012年に実施したTICOのザンビア事業についてご報告いたします。TICOは首都から100キロほど離れた農村地域で、保健医療や教育分野の活動をしています。生活環境が決して恵まれない中で、頼りになるのはそこに住む村人一人ひとりの力。例えば学校を建てるのに必要なレンガを手配したり、作業員を見つけてきたり、はたまた妊婦さんに妊婦健診や施設分娩の大切さを教えたりするのは、TICOではなくそこに住む村人自身です。そう、私たちの事業は村人との密な協力関係なしには成り立ちません。
時に励まされ、時に失望し、時に驚かされ、時にほろりとさせてくれる。そんな彼らとの活動の日々を、事業の進捗と合わせてお伝えできればと思います。
日時2012年12月15日(土) 19時~21時
開始5分前までにお越し下さい
場所さくら診療所デイケア室 (吉野川市山川町前川)
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