地域力強化事業

 2014年4月からスタートしたこの母子保健事業は、TICOが2008年からモンボシ地域で実施してきた母子保健事業の集大成ともいえるものです。
 約20km四方に推定2万人が生活するこの農村地域の診療を、現在たった3人の医療従事者と、あとは10ある地区の住民保健委員会(有志ボランティアの組織)が担っています。その住民保健委員会が組織として機能し、ヘルスポストの医療従事者との協働によって地域に対する有効な母子保健活動・健診が実施され、監督部署である郡保健局がそれを適切に監督できるようになることが、この事業の目標です。
 この事業ではまた、新しくムワプラ地域にも活動を拡大しています。

本プロジェクトはJICA(独立行政法人国際協力機構)から「草の根技術協力事業」として委託を受けています。→JICAの助成を受けている事業概要はこちら

2014年度の取り組み

住民保健委員会の能力強化研修とモニタリング実施(モンボシ、ムワプラ)

 村の有志ボランティアの集まりである住民保健委員会が、地域の母子保健活動の担い手として機能するために、2014年度にPDCAプロセスの研修を実施して、その後は彼らの活動計画運営能力をモニタリングしています。

簡易手洗い設備を設置 (カムロブエ住民保健委員会)
住民保健委員会の役割とは?(マケニ住民保健委員会)

妊婦健診に関する連続講座と乳幼児健康カウンセリング研修の実施(モンボシ)

 母子保健活動の核となる妊婦健診と乳幼児健診に関して、住民保健ボランティアが必要な知識を学ぶ研修をヘルスポストのスタッフと協力して実施しました。

分娩後出血の対応を住民保健ボランティアたちの前で
実演してみせるヘルスポストの助産師
分娩後出血の対応を住民保健ボランティアたちの前で
実演してみせるヘルスポストの助産師

出張健診の実施体制整備(モンボシ)/バイク配備(モンボシ、ムワプラ)

 毎月ヘルスポストスタッフが赴いて住民保健委員会と共に実施する出張健診は、多くの母子で賑わう保健サービスです。TICOは、出張健診が確実かつ有効に実施されるようソフトとハードの両面をサポートしています。

出張健診の手順をマケニ住民保健委員会に指導するヘルスポストスタッフ
出張健診に集まったお母さんたちに子どもの栄養に関する話をするチャブシャ住民保健委員会のメンバー
バイクで出張健診へ向かう様子
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