コミュニティスクール支援

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*コミュニティー・スクール(地域住民が自主運営する学校)
干ばつに強い村の未来を担うこどもたちの教育は、大変重要です。
しかし、公立学校の数は限られており、定員オーバーで学校に通えないこどもたちがたくさんいます。
そこで地域の親たちは自分たちでコミュニティースクールを立ち上げますが、国からの支援はなく、資金もないため、教室・トイレ・黒板・机/椅子などの学校設備は、粗末で不足していることが多いのが現状です。
TICOは農村地域の教育現場の改善を目指し、コミュニティースクールのハード面での支援を行っています。
干ばつに強い村作りを進めているチボンボ郡にあるコミュニティスクールを支援しています。
今回私たちが校舎建設の支援をしたのは、モンボシ中心地から更に車で1時間程の遠隔地にあるンコンジェ・コミュニティースクールです。
当初ンコンジェ・コミュニティースクールでは1年生から7年生まで500人以上の生徒が勉強していましたが、校舎が建ったことにより今では600人以上に増えました。しかしながら教師はたったの4名で、コミュニティーで一生懸命作ったトイレも雨期の間に崩れてしまい、現在でも600人の生徒で1つのトイレを使わなくてはいけない状況が続いています。
校長であるご主人と共に村のこどもたちに教えているシアドゥンカ先生
型紙の取り方、布の裁断の仕方など洋裁の基礎から始まり、 手回しミシンの使い方、ベビードレスやアフリカンドレス、 スカートなどの作り方を習います。
コミュニティースクールを正規の公立小学校へ昇格させるためには、学校に政府が雇用した教員がいることが絶対条件です。ただ、住居が確保されていないと孤立地域に来てくれる先生はなかなかいないので、先生の誘致のために教員用宿舎を建設しています。
PTAのメンバーの一人、ムコカさんは「学校建設は子どもたちの教育環境を変えるだけじゃない、 コミュニティーの意識も変えてくれるはずだ。」と信じています。
PTAメンバー。右がムコカさん。
「残念なことに、この地域にはまだまだ子どもを学校に通わせていない親がたくさんいるんだ。コミュニティーのみんなで一緒に素敵な学校を建てて、政府からいい先生が来てくれば、そういう親が教育にもっと価値を見いだしてくれるはずさ。子どもの教育環境をよくするためには、まず親を変えなくちゃ!このチャンスを与えてくれた日本の皆さんには感謝しきれないよ。」
■校舎建設開始時
■完成した校舎
セメント1袋900円(約400袋必要)や屋根6万円、1枚1,000円の木材を50枚など、資材だけで約200万円が見込まれます。
2007〜2008年にかけて校舎の修繕を支援しました。また、2011年度は建設した学校のトイレ3棟の壁が老朽したため、修繕を行いました。
■修理前の校舎
■修理後の校舎
■学校のサインポスト
■教員は学校の近辺に用意された教員用住宅に住むのが通例です。日本のように通勤することが難しいためです。
2007年10月、青年海外協力隊員としてザンビアで活躍されていた大多和瞳さんが逝去されました。家政隊員として村で裁縫教室を開き、「女性の技術取得と収入につながる活動を」と尽力されていましたが、脳内出血で倒れ、急逝。娘さんの死を悼んだご両親からJICAに寄付があり、「ザンビアのこどもたちの役に立つものに」と、理科実験室を建設する事になりました。TICOはそのお手伝いをしました。 詳しくはこちら
■建物外観
■教室の様子
■黒板を寄贈
■教科書を寄贈